中盤の難所で意識すると役立つテクニック
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あらきっぺ
2026年4月2日 07:26
櫻井将棋塾の特別講師を担当しております、あらきっぺです。
今回の題材は、こちら。
今回の題材は、こちら。
将棋の中盤戦は茫洋なところがあり、何が正解なのか見当がつきにくい状況に直面することは珍しくありません。そして、そうした場面は往々にしてミスが出やすいものです。
そこで今回は、中盤の難所で意識すると役に立ちやすいテクニックを解説したいと思います。
改めて、上記ツイートの局面を始めから振り返ってみましょう。図は相手が☗5九飛と指し、飛車取りを防いだところです。

この局面は、こちらのほうが玉が堅く、銀桂交換の駒得になっています。ただ、次に☗4四桂と打たれる傷が残っていますし、敵陣を攻める具体的な手段も見えにくい状況です。ゆえに、ここで価値の高い手を指さないと、優位性が消えてしまう状況ではありますね。
こちらは☖8六角と捌いて良いなら話は早いですが、それは☗同角☖同飛☗6四角で反撃を喫するので、効果の高い手とはなりません。したがって、あの角はまだ8六に出ることが出来ない格好です。
そうなると指す手が難しいようですが、ここは☖5七歩で垂れ歩を設置するのがクレバーな一着になります。

これはタダで取られてしまうのですが、敵の大駒の効率を落とす効果があります。
初めの局面で、相手の飛車は攻防に、角は受けに機能しています。[☗6八角・☗5九飛型]という配置がしっかり機能しているので、それを動かすことで敵の大駒の効率を落とそうとしている訳ですね。
なお、ここで☗4四桂と打たれる手は気になりますが、それには☖同銀直☗同歩☖5八銀で反撃すれば問題ありません。

以降は清算して☖5五桂と打ちましょう。その局面は、4七の金取りや☖6九銀といった厳しい狙いがあるので、相手は収拾困難ですね。
このように、相手は5七の歩を盤上に残すと、露骨に☖5八銀と打たれる手が厄介です。よって、この歩は取らざるを得ない状況と言えます。

問題は、どう歩を払うかです。☗5七同金だと☖3五歩の桂頭攻めが厳しいですね。よって、取るなら角か飛の二者択一です。
☗5七同角の場合、こちらは☖5六歩☗同銀☖5五歩☗6七銀☖5六銀と進めるのが良いですね。

この局面は、状況としては5八に銀を放り込んだ変化とよく似ています。こうして敵陣の守備駒を剥がす格好になれば、玉型の差がさらにクローズアップされるので、優位性が広がります。上図では☗同銀☖同歩☗同金と応じるのが自然ですが、☖8六角と飛び出せば攻めが続きます。最終手の☖8六角が気兼ねなく指せるのも、敵の角を5七に移動させた恩恵ですね。
というわけで、☖5七歩に☗同角とは取れないことが分かりました。

最後に、☗同飛と取った変化を見ていきます。
この場合、相手の角の利きが止まったことに着目して、☖5五銀と打つのが賢明です。これは次に☖4六銀で桂を取る手が狙い。それを防ぐには☗5九飛と引くのが妥当ですが、そこでもう一度、☖5七歩と設置するのが軽妙な一着ですね。

相手が4六の桂を守るには、☗同角と応じるよりありません。ただ、こうなると5九の飛の縦利きが止まったので、☖5六歩が打ちやすくなります。
相手は金銀を剥がされないように☗6八角と引きますが、☖8六角☗同角☖同飛で捌いておきましょう。

今度は5五に銀を設置できているので、☗6四角の反撃がありません。それが無いので、こちらは安心して角交換を挑めたという訳です。
次は☖5七角と打つ手が楽しみですね。また、ここで☗8七歩には☖同飛成☗同金☖6八角という強襲が成立します。これは4六の桂が取れたり5七にと金が作れることが見込めるので、こちらの攻めが十分に繋がります。上図は銀桂交換のアドバンテージを上手く活かすことに成功したので、こちらの優位が拡大していますね。
こうして一連の進行を見ると、5七に歩を置いた効果の高さがよく分かります。

将棋は、駒の働きに注目するのが大事な要素の一つです。自分の駒は効率を最大化させるべきですし、相手の駒は効率が落ちるよう導くことが大事です。こうして敵の大駒の利きの交差点に障害物を置くと、相手は大駒の効率が確実に下がります。これは幅広い場面で役立つテクニックなので、銘記していただければと思います。
最後に、テーマ図から最終図までの手順を入力した図面を挿入しておきます。動かして確認することが出来るので、お試しください。(なお、コマログの仕様上、図面を反転させることがまだ出来ません。また、開始局面で持ち駒が表示されていない不具合があります。ご了承ください。)
そこで今回は、中盤の難所で意識すると役に立ちやすいテクニックを解説したいと思います。
交差点に石を置く
改めて、上記ツイートの局面を始めから振り返ってみましょう。図は相手が☗5九飛と指し、飛車取りを防いだところです。

この局面は、こちらのほうが玉が堅く、銀桂交換の駒得になっています。ただ、次に☗4四桂と打たれる傷が残っていますし、敵陣を攻める具体的な手段も見えにくい状況です。ゆえに、ここで価値の高い手を指さないと、優位性が消えてしまう状況ではありますね。
こちらは☖8六角と捌いて良いなら話は早いですが、それは☗同角☖同飛☗6四角で反撃を喫するので、効果の高い手とはなりません。したがって、あの角はまだ8六に出ることが出来ない格好です。
そうなると指す手が難しいようですが、ここは☖5七歩で垂れ歩を設置するのがクレバーな一着になります。

これはタダで取られてしまうのですが、敵の大駒の効率を落とす効果があります。
初めの局面で、相手の飛車は攻防に、角は受けに機能しています。[☗6八角・☗5九飛型]という配置がしっかり機能しているので、それを動かすことで敵の大駒の効率を落とそうとしている訳ですね。
なお、ここで☗4四桂と打たれる手は気になりますが、それには☖同銀直☗同歩☖5八銀で反撃すれば問題ありません。

以降は清算して☖5五桂と打ちましょう。その局面は、4七の金取りや☖6九銀といった厳しい狙いがあるので、相手は収拾困難ですね。
このように、相手は5七の歩を盤上に残すと、露骨に☖5八銀と打たれる手が厄介です。よって、この歩は取らざるを得ない状況と言えます。

問題は、どう歩を払うかです。☗5七同金だと☖3五歩の桂頭攻めが厳しいですね。よって、取るなら角か飛の二者択一です。
☗5七同角の場合、こちらは☖5六歩☗同銀☖5五歩☗6七銀☖5六銀と進めるのが良いですね。

この局面は、状況としては5八に銀を放り込んだ変化とよく似ています。こうして敵陣の守備駒を剥がす格好になれば、玉型の差がさらにクローズアップされるので、優位性が広がります。上図では☗同銀☖同歩☗同金と応じるのが自然ですが、☖8六角と飛び出せば攻めが続きます。最終手の☖8六角が気兼ねなく指せるのも、敵の角を5七に移動させた恩恵ですね。
というわけで、☖5七歩に☗同角とは取れないことが分かりました。

最後に、☗同飛と取った変化を見ていきます。
この場合、相手の角の利きが止まったことに着目して、☖5五銀と打つのが賢明です。これは次に☖4六銀で桂を取る手が狙い。それを防ぐには☗5九飛と引くのが妥当ですが、そこでもう一度、☖5七歩と設置するのが軽妙な一着ですね。

相手が4六の桂を守るには、☗同角と応じるよりありません。ただ、こうなると5九の飛の縦利きが止まったので、☖5六歩が打ちやすくなります。
相手は金銀を剥がされないように☗6八角と引きますが、☖8六角☗同角☖同飛で捌いておきましょう。

今度は5五に銀を設置できているので、☗6四角の反撃がありません。それが無いので、こちらは安心して角交換を挑めたという訳です。
次は☖5七角と打つ手が楽しみですね。また、ここで☗8七歩には☖同飛成☗同金☖6八角という強襲が成立します。これは4六の桂が取れたり5七にと金が作れることが見込めるので、こちらの攻めが十分に繋がります。上図は銀桂交換のアドバンテージを上手く活かすことに成功したので、こちらの優位が拡大していますね。
こうして一連の進行を見ると、5七に歩を置いた効果の高さがよく分かります。

将棋は、駒の働きに注目するのが大事な要素の一つです。自分の駒は効率を最大化させるべきですし、相手の駒は効率が落ちるよう導くことが大事です。こうして敵の大駒の利きの交差点に障害物を置くと、相手は大駒の効率が確実に下がります。これは幅広い場面で役立つテクニックなので、銘記していただければと思います。
最後に、テーマ図から最終図までの手順を入力した図面を挿入しておきます。動かして確認することが出来るので、お試しください。(なお、コマログの仕様上、図面を反転させることがまだ出来ません。また、開始局面で持ち駒が表示されていない不具合があります。ご了承ください。)
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