右四間飛車で攻めるときに役立つ必修手筋
2026年4月7日 12:13(編集済み)
櫻井将棋塾の特別講師を担当しております、あらきっぺです。
今回の題材は、こちら。
右四間飛車は破壊力の高い戦法で、人気の高い戦法の一つかと思います。ただ、この戦法は攻めあぐねると急激に勝ちにくい展開になってしまうので、急所を突いた攻め方を知っておく必要があります。
そこで今回は、この戦法を指す上で知っておくと役立つ攻め筋を解説したいと思います。
4筋の取り込みの威力を最大化させる
改めて、上記ツイートの局面を始めから振り返ってみましょう。図は相手が☖7二飛と指し、攻めの準備を進めたところです。

こちらは右四間飛車らしく、4筋の歩をぶつけています。ただ、相手も4筋は堅い部分ですし、7六に拠点を作られていることから自玉にも注意を払わないといけない状況です。ゆえに、ここからの攻め方が非常に大事と言えますね。
さて、上図では☗4四歩と取り込む手が真っ先に見えるかと思います。この場合、☖同銀☗4五銀☖同銀☗同桂が進行例の一つして挙げられますね。

ぱっと見は好調に攻めているように見えますが、上図では☖6六角☗同歩☖5五角という反撃が気になります。その局面は、次に☖6六角と☖4四歩を同時に見せられており、先手は忙しい状況です。加えて、4五に跳んだ桂が邪魔をして、4筋を攻めにくくなっている点も気懸かりですね。
このように、冒頭の局面から単純に☗4四歩と取り込むのは、そこまで得策ではありません。この進行は相手の角銀を捌かせているきらいがあり、それによって反撃手段を増やしていることが問題の一つです。

こうした背景があるので、冒頭の局面で筆者は別の攻め方を選びました。具体的には、☗2四歩☖同歩☗2五歩と継ぎ歩を使います。これが急所を突いた一撃ですね。

これは3三の角を動かすことで、4筋の取り込みの威力を高めようとする狙いがあります。つまり、ここから☖2五同歩☗同桂(a)☖2四角☗4四歩という進行が、こちらの描いている理想手順の一つです。敵の角を2四に移動させれば、4四の地点が数的有利になるので先手は駒得できますね。
なお、(a)にて☖2二角と引けば、後手は4筋の取り込みの威力を緩和できます。ただ、この場合は☗2四歩で垂れ歩を設置しておく手が良い力の溜め方になります。

ここに歩が置けると、後手陣にかなりの負荷を掛けることが出来ます。後手がこの垂れ歩を除去するには☖2三歩☗同歩成☖同金と進めるよりないですが、そう指すと4筋が手薄になるので先手は願ったりです。それから☗4四歩と取り込んで攻めていけば、今度は後手陣の4筋が薄いので攻めが成功するでしょう。

こうした背景があるので、後手はこの継ぎ歩が取りにくいことが分かります。代案として、☖4五歩で歩を払っておく手も考えられます。
ただ、これも自然に☗2四歩と取り込めば、相手は2筋の嫌味を払拭しにくいですね。後手も自身の攻めを進めるために☖7四飛と走るのは妥当ですが、☗4五桂☖6六角☗同歩☖4四銀☗5二角と攻めれば、こちらの優位が確固たるものとなります。

後手は飛車を逃げるよりありませんが、7一や7五だと☗6三角成の味が良いですね。先手は後手の飛車をいじめる手が楽しみです。
後手がそれを嫌うなら☖7三飛になりますが、☗7四歩☖8三飛☗6一角成☖8四飛☗7三歩成☖同桂☗6二馬という要領で、B面攻撃を行えば問題ありません。上図は2筋に拠点を作りながら敵陣を攻撃することが出来ているので、先手の優位が拡大したと言えるでしょう。
こうして一連の進行を見ると、こちらは2筋を継ぎ歩したことで、敵陣にキズを作りながら攻めを継続できたことがよく分かります。

右四間飛車は、基本的には4筋を攻める戦法です。ただ、相手もそれは分かっているので、4筋に戦力を集めて防御力を高めてきます。したがって、攻め側としては違う場所を絡めて攻めることも視野に入れることが大事で、その具体案として2筋の継ぎ歩は効果的です。こうして敵の角を移動させれば攻めがヒットしやすいので、ぜひ銘記して頂けますと幸いです。
最後に、テーマ図から最終図までの手順を入力した図面を挿入しておきます。動かして確認することが出来るので、お試しください。
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それでは、また。ご愛読くださり、ありがとうございました!
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