超速で覚えておきたい定跡

超速で覚えておきたい定跡

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あらきっぺ
あらきっぺ

2026年7月18日 00:08

櫻井将棋塾の特別講師を担当しております、あらきっぺです。

今回の題材は、こちら。

ゴキゲン中飛車に対して居飛車の作戦は複数ありますが、目下のところ最強と見られているのは超速です。そのため、この戦型の定跡を知っておくことは、居飛車党にとって大きな意義があると言えるでしょう。

今回は、この戦型の定跡を解説したいと思います。

飛車のコビンを狙われないようにする

改めて、上記ツイートの局面を提示します。下図は相手が☖5五銀と指し、銀交換を迫ったところです。

こうした局面は、居飛車が超速を採用すると出現しやすいパターンの一つです。振り飛車はゴキゲン中飛車らしく、中央から手を作ろうとしていますね。

さて、ここで素直に☗5五同銀と応じると、☖同角が飛車取りになってしまい、それの受け方が少し面倒です。☗4六銀と打てば堅実ですが、一方的に銀を持たれてしまうのは勧化すべき状況ではありません。

そのため、ここは☗4五銀とかわすのが賢明な姿勢になります。

意外な対応に感じるかもしれませんが、これが最も得を追求しています。振り飛車は銀を5六に進めたいですが、数的優位を作れていないので進軍することが出来ません。また、次に居飛車は☗5六歩や☗3四銀といった手も見せているので、この銀上がりは相手を催促している意味もあります。

振り飛車としては、何とかして手を作るよりありません。そうなると、上図では☖6五歩☗同歩☖6六歩と攻めるのが妥当ですが、自然に☗6八金引と逃げておきます。

こうして金を引かせれば、振り飛車は☖5六銀と進軍することができますね。

ただ、これも居飛車は想定の範囲内。そこから☗同銀☖同飛☗5七銀と進めれば、相手の動きに無理攻めの烙印を押すことができます。

これで敵の飛車を撤退させれば、6六の歩を味よく払えます。局面が落ち着けば歩得や6筋の位がモノを言うので、居飛車が徐々に優勢になるでしょう。

振り飛車としては☖3六飛で歩をかっさらうのが最強の選択ですが、☗3七歩☖3五飛☗6六銀☖4五飛☗5七金と進めれば、やはり居飛車は事を有利に運べます。

こうなると、やはり歩得や6筋の位が大きいですね。この局面は相手の飛車を圧迫できていますし、玉型にも差が生じているので居飛車良しと言えるでしょう。

こうして一連の進行を見ると、☗4五銀とかわす手が有力であることが読み取れます。

超速は必ず3筋の歩を突くので、銀交換になると飛車のコビンが開きやすくなる問題が生じます。居飛車としては、その欠陥が出ないよう注意することが肝要です。こうして銀をかわす対応は幅広い場面で応用できるので、この戦型を指すプレイヤーは銘記してきたいものですね。

最後に、初期局面から最終図までの手順を入力した図面を挿入しておきます。動かして確認することが出来るので、お試しください。

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それでは、また。ご愛読くださり、ありがとうございました!

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あらきっぺ

将棋系文筆家。本名は荒木隆。櫻井将棋塾の特別講師を担当。著書に「現代将棋を読み解く7つの理論」「終盤戦のストラテジー」など。将棋世界にて、「プロ棋界の最新定跡」「今月の妙手」を連載中。

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