右玉を攻略する際に役立つ攻め筋
2026年7月30日 13:13
櫻井将棋塾の特別講師を担当しております、あらきっぺです。
今回の題材は、こちら。
右玉は隙の少ない布陣なので、攻め方を知らないと攻略するのは簡単ではありません。苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、右玉を攻略する上で有効になりやすい攻め筋をテーマに解説を進めます。
角の睨みを活かして攻める
改めて、上記ツイートの局面を提示します。下図は相手が☗3五歩と指し、歩を取ったところです。

この局面は、こちらの方が玉型が堅く、勝ちやすい形が作れています。ただ、こちらは自分だけ角を手放しているので、これを上手く使わないと形勢を損ねる危険性が高まります。そうした点に注意して攻めを繰り出したいですね。
さて、ここでは複数の攻め筋がありますが、最も分かりやく狙いを作るなら、☖4六歩☗同銀☖4四歩という手順が有力です。

こうして4五の歩を4四に下げると、次に☖3六歩で桂を取る手が発生します。また、歩を下げることで6三の角の利きが2七まで直射することも大きいですね。
相手はこのまま☖3六歩を喫すると桂損になってしまいます。ゆえに、上図では☗7四歩☖同角☗3六角と抵抗するのが一案です。こうすれば桂頭の傷をしっかりケアできますね。
ただ、こちらは案ずることはありません。今度は角が7四に移動したことを利用します。まずは☖8八歩と叩くのが損のない利かしですね。

これは☗同金と取るのが妥当ですが、そこで☖8六歩☗同歩☖同飛と進めれば、金取りになるので手番が取れるという仕組みです。そして、ここで手番が取れると飛車を6六に回れるようになりますね。この手が厳しいのです。

こうなると銀取りと☖6八飛成という複数の攻め筋が残っており、こちらの攻めが決まりました。ここで☗5七銀と引かれても、☖5六角☗同銀☖6八飛成で特攻すれば問題ありません。駒損でも飛車が成り込めれば、銀矢倉の堅陣が光ります。
こうして一連の進行を見ると、こちらは角の睨みを活かして右玉を攻略できたことが読み取れます。

右玉は桂頭が弱点の一つです。そのため、攻め側としてはそこを目標にするのが良い指針となります。上図のように筋違い角を設置し、その角の利きを直射させると敵の桂頭を狙う展開に持ち込めるケースは非常に多いですね。

他には、このラインで攻めるのも有効になりやすいパターンです。この筋に角を設置すると間接的に敵玉を睨む形になるので、コビン攻めがヒットしやすくなります。右玉相手には、これら二つの角のラインを使って攻めることを意識すると、攻略が捗るかと思います。
最後に、テーマ図から少し手前の局面から最終図までの手順を入力した図面を挿入しておきます。動かして確認することが出来るので、お試しください。
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それでは、また。ご愛読くださり、ありがとうございました!
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