生徒・保護者の声
2026年7月17日 00:28
受講生の皆様、そして保護者の皆様、温かいお言葉を寄せてくださり本当にありがとうございます。
いただいた感想を読んでいると、一人ひとりとの出会いや共に歩んできた時間が思い出されます。少しずつ生徒たちとの思い出を書いていこうと思いますが、まずは私が指導を再開するきっかけとなった出来事を振り返ってみたいと思います。
「櫻井さんに見てほしい子がいるんですよ」
そう声を掛けてくれたのは友人の高橋英晃君です。2017年のことでした。当時は将棋から最も離れていた時期で、調べてみると、その前に本格的な指導へ携わったのは現・宮嶋健太四段が奨励会へ入会する前の2010年以来でした。
その話はすぐには実現しませんでしたが、後に山下少年と出会うことになります。
最初は月に一度、私が彼の自宅へ赴き、3局指して感想戦を行うだけのVSでした。しかし半年ほど経った頃には確信していました。
「この子は私の器に収まる存在ではない」
と。
そこで私は、将棋を教えること以上に、彼が成長できる環境を整えることへ力を注ぐようになりました。
参加料も優勝賞金もない研究会を立ち上げ、あらきっぺ氏こと荒木さんをはじめ、彼に良い刺激を与えてくれそうな方々へ声を掛けて回りました。
当時の山下少年には荷が重いメンバーだったかもしれません。しかし私が彼へ求めたことは一つだけでした。
「将棋の強弱ではなく、研究会に来たメンバーへ熱量が伝わる将棋を指すこと」
その言葉に応えるように彼は成長を続け、二年後には小学生で初段に到達します。そして研究会も発展を続け、彼が四段となる2025年まで続くことになりました。
もちろん、山下君ほどの器であれば、誰が関わったとしても遅かれ早かれ四段にはなったと思います。
しかし、どのような環境で成長するかは大きな違いを生みます。
私は指導者として、将棋を教えることと同じくらい環境づくりを大切にしています。
生徒の可能性を信じ、その可能性を最大限に発揮できる場を用意すること。
それが私にできる役割だと思っています。
今回いただいた多くの「生徒の声」を読みながら、その考えが間違っていなかったことを改めて感じました。
これからも一人ひとりの目標に寄り添いながら、成長できる環境を作り続けていきたいと思います。そして、また新たな思い出を生徒たちと積み重ねていければ幸いです。
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