第25回全国小学生倉敷王将戦 振り返り②――高学年優勝・安藤隼斗君に用意した「成長できる環境」
2026年8月15日 20:25(編集済み)
第25回全国小学生倉敷王将戦の高学年の部で、安藤隼斗君が優勝しました。
安藤君が櫻井将棋塾へ入会したのは、今年2月です。
入会した時点ですでに全国大会で優勝を狙えるほどの高い実力を持っていました。
そのため、一般的な指導のように知識や技術を一つずつ教えるよりも、さらに高いレベルの相手と数多く対局することが、安藤君の成長には必要だと考えました。
教えることだけが指導ではない
安藤君の指導は、特別講師に担当してもらい、対局を中心に進めています。
実力の近い相手との対局だけでは、これまでの考え方や得意な形だけでも勝つことができます。
一方、自分より強い相手と指すと、今までのやり方では通用しない場面が増えます。その経験を重ねることで、自分に足りないものに気づき、新しい考え方を身につけることができます。
安藤君には、講師が一方的に答えを教えるのではなく、対局を通して自分で考え、成長してもらう形が合っていました。
本人の長所を消さないために
すでに高い実力を持つ生徒に細かく教えすぎると、かえって本人の長所や感覚を損なってしまうことがあります。
安藤君には、自由な発想と、対局の終盤で力を発揮する強さがあります。
その良さを残しながら、さらに高いレベルへ進むためには、指導者の考えを押しつけるのではなく、本人が試行錯誤できる環境を用意することが大切だと考えました。
今回の全国優勝は、もともと本人が持っていた実力と、大会までに積み重ねてきた経験が、大きな舞台で発揮された結果だと思います。
その生徒に今、何が必要なのか
指導者の役割は、すべての生徒に同じことを教えることではありません。
基本から丁寧に学ぶことが必要な生徒もいれば、得意なことを伸ばす必要がある生徒もいます。そして安藤君のように、より高いレベルで対局できる環境が必要な生徒もいます。
その生徒に今、何が必要なのかを考え、適切な環境を用意する。
安藤君の全国優勝を通して、教えることだけではない指導の大切さを、改めて感じました。
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